野菜ソムリエ Hiro のベジフルポケット

ロサンゼルスのサンタモニカファーマーズマーケット訪問!珍しい野菜果物を紹介

      2024/04/29

2022年12月、アメリカ・南カリフォルニアにある大都市ロサンゼルスへ行ってきました!

ロサンゼルスでは現地にあるスーパーを巡ったり、有名な観光地でもあるオリジナルファーマーズマーケット(The Original Farmers Market)に行ったりと、非常に楽しい時間を過ごすことができました。

色んなところに行った中でも忘れられないのが、世界的に有名な桟橋「サンタモニカ・ピア」から歩いて10分くらいのところで開催されるサンタモニカ市のDowntown Farmers Marketです。

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今回はサンタモニカのファーマーズマーケットの基本情報だけでなく、マーケットの雰囲気や現地で見つけた珍しい野菜果物についても写真多めに紹介するので、ぜひ現地の様子を確認してみてください。

 

サンタモニカ・ファーマーズマーケット(Santa Monica Farmers Markets)3ヶ所について

downloadphoto : santamonica.com

まずはサンタモニカのファーマーズマーケットについて紹介します。サンタモニカ トラベル & ツーリズム (SMTT)の公式サイトにも記されているのですが、サンタモニカファーマーズマーケットは以下3つのマーケットがあります。

  • Downtown Farmers Market(水曜 8am-1pm / 土曜 8am-1pm)※下の地図でオレンジ
  • Pico Farmers Market(土曜 8am-1pm)※下の地図で黄緑
  • Main Street Farmers Market(日曜 8:30am-1:30pm)※下の地図で紫

1つは週に2回水曜・土曜日にで開催されるArizona通りのDowntown Farmers Market(1981年設立)が有名です。水曜のダウンタウンのマーケットは60以上の地元の農家が参加している規模の大きさで知られています。

もう一方で1991年から始まった土曜のダウンタウンのマーケットは、サンタモニカのファーマーズマーケットの中で認定オーガニック農家の割合が最も多いのが特徴。農家の数は40を超え、地元で採れた新鮮な野菜、果物、卵、チーズ、お花などが販売されています。(※季節や時期によって販売される商品が変わります)

そして、ダウンタウンのマーケットから少し離れたところにあるバージニアアベニューパークでも、毎週土曜日にPico Farmers Market(1992年設立)が行われていていて、こちらは無料駐車場があります。約25の農家が参加しています。

また、メインストリートファーマーズマーケットが毎週日曜日に開催されます。約25の認定されたカリフォルニアの農家が新鮮な野菜果物を販売していたり、ライブエンターテイメントも楽しめますよ。

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サンタモニカのダウンタウン・ファーマーズマーケットに行ってきた

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ここからは、2022年12月の土曜にサンタモニカのダウンタウン・ファーマーズマーケットに行ってきたときの様子をお届けしたいと思います。

前述しましたが、土曜のファーマーズマーケットはサンタモニカで最大の認定オーガニック農家の割合を誇っているということで、ワクワクして現地を訪れました。

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実際訪れてみての感想は、並んでいるベンダーの50%~60%以上は野菜果物をメインで販売しているように感じました。「うおー!野菜果物めっちゃ多い!」って思いました。(※あくまで個人的な感覚です)なので、野菜果物好きの皆さんは必見と言っていいかもしれません!

野菜ソムリエHiroが暮らすバンクーバーでも多くのベンダーが並ぶファーマーズマーケットがあるのですが、基本的に野菜果物を販売しているのは全体の30%くらいで、その他のお店は加工食品やお花、クラフトなどを販売していることが多いので、野菜果物ファン(?)としては単純にうらやましくなりました。

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また、サンタモニカのビーチが近いためか、開放的で陽気な雰囲気が流れていましたよ。(ヤシの木と青い空のおかげでしょうか?)

早速マーケットの様子とともに、珍しい野菜果物などを紹介したいと思います↓

皮まで食べられるアボカド「メキシコーラ(Mexicola)」を発見

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まず一番印象に残っているのが、こちらのお店。アボカドを6種類くらい販売していたんですね~。いわばアボカドの専門店。

撮影禁止の表示があったので、「アボカドを買うので許可してもらえないでしょうか・・・?」とお願いして、許可をどうにかもらうことができました。お店のおじさん、ありがとうございます。

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ベーコン種やハス種、フェルテ種はよく聞くのですが、「メキシコーラ(Mexicola)」「ズタノ(Zutano)」という品種は生まれて初めて見ました。

お店のおじいさんによると「メキシコーラは皮まで食べられるんだ」とのことで、即購入!また、「ズタノ」も皮が黄緑のまま熟すタイプの珍しいアボカドということで、購入しました~!

h1(喜びいっぱいのおっさん、野菜ソムリエHiro。写真左がメキシコーラ、右がズタノです)

小型の赤長ダイコン「春京赤長水」を発見

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こちらは、葉物を中心に販売していたお店です。レッドリーフレタスやラディッキオ、カーボロネロ(黒キャベツ)などを見かけました。

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白・ピンク・紫色のラディッシュがセットになったものは、「イースターエッグラディッシュ(Easter Egg Radish)」とバンクーバーでも呼ばれています。

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そして小型の赤長ダイコンに「Shunkyo」と書かれていて「何だろう?日本のダイコン?」と思ったのですが、後で調べてみると中国北部原産の「春京赤長水」というダイコンであることが判明しました。

今回はホテルにキッチンも無くて買えなかったのですが、ぜひ一度食べてみたい野菜です。

「アンカーソーブラック(Arkanas Black)」「サンダウナー(Sundowner)」リンゴを発見

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こちらは、オーガニックのリンゴ農家さんのお店。調理に最適なグラニースミスや世界中で人気のフジリンゴもありました。

そして、今まで見たことが無かった「アンカーソーブラック(Arkanas Black)」「サンダウナー(Sundowner)」というリンゴも発見しました↓

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結局購入できなかったのですが、調べてみると、アンカーソーブラックはアメリカのアーカンソー州ベントン郡で19世紀半に誕生したリンゴの品種で、赤の濃い果皮色が魅力。全米全土で栽培されているそうですが、カナダでは見たことがありません。

また、リンゴ情報サイトの Orange Pippinによると、サンダウナーは北米で一般的に知られているピンクレディリンゴと兄弟で、「ゴールデンデリシャス」と「レディウィリアムズ」という同じ親子関係にあるだけでなく、西オーストラリア州の果物育種家であるジョン・クリップスによってピンクレディと同時に開発されました。

ちなみにサンダウナーもピンクレディーもブランド名なので、品種名は別にあります。サンダウナーは「Cripps Red」、ピンクレディは「Cripps Pink」です。どちらも品質の良し悪しでブランド名が名乗れるかどうかが決まります。

「ページマンダリン(Page Mandarin)」「ブッシュカン(仏手柑)」を発見

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こちらはGarcia Organic Farmという柑橘をメインに販売していたお店です。

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富有柿の上にちょこんとあるのは、ブッシュカン(仏手柑)です。

名前の通り、仏様の手に似た果物として知られていて、果汁はほぼ無いという珍しい果物です。主な用途は観賞用で、末広がりなカタチから縁起物としてお正月の飾りにも利用されています。

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カクテルフルーツ(カクテルグレープフルーツともいう)も並んでいました!ポメロとマンダリンが親で、アメリカで生まれた柑橘です。

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Bearss Lime(ペルシャライムともいう:商業的に最も広く栽培されているライム種)やミニサイズのキーライム(Key Lime)もありました~。かなり黄色いですね。

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また、「ページマンダリン(Page Mandarin)」という柑橘を初めて見ました!

Minneopa Orchardsのこちらのページによると、米国農務省がミネオラ・タンジェロとクレメンタインを交配して1942年に誕生した柑橘。小さくてジューシーで非常に甘い品種とのことでした。(買わなかったことを後悔・・・)

大量のチェリモヤ(Cherimoya)と果皮が緑・中がピンクのドラゴンフルーツを発見

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こちらのお店にも美味しそうな果物がゴロゴロと陳列されていたのですが、ひと際目を引いたのが上の写真とチェリモヤ(Cherimoya)果皮色が一般的なものとは違うドラゴンフルーツ(Pitaya)です。

チェリモヤは世界3大美果の一つと言われる果物で、実はアメリカのカリフォルニア州が産地なんですね~。カリフォルニア大学のこちらのページには、「本来の生息地(標高の高い熱帯地方)の外では容易に栽培されません。 米国では、カリフォルニア南部の沿岸気候だけがチェリモヤの生産に適しています。」と記されていました。

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また、お店の人に質問するチャンスを逃してしまったのですが、こんなに果皮が緑 or 茶色っぽいドラゴンフルーツは見たことが無かったので、とても印象に残っています。(たまたま緑なのか?そういう品種なのか?謎)この日はファーマーズマーケット以外にも色々と観光地を巡る予定だったため、買わなかったことが悔やまれます・・・(泣)

オリジナルファーマーズマーケットで見つけた果皮ツルツルのドラゴンフルーツといい、ファーマーズマーケットに珍しいドラゴンフルーツも並んでいたので、「さすがカリフォルニア・・・!」と一人で感動しました。

Yasutomi Farms のお店で「小松菜」「水菜」「きゅうり」「大根」を発見

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サンタモニカのダウンタウンファーマーズマーケットでも異彩を放っていたのが、Yasutomi Farms。日本人の方がお店を出していたので、驚きました。

農園はカリフォルニアのPico Riveraというところにあって、Yasutomi FarmsのFacebookページを拝見すると、美味しそうな(特に日本のきゅうり!)写真がたくさんありました。

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見事なダイコンや日本でよく見かける太さ・長さのきゅうり、小松菜や水菜、そして紫蘇。

日本ではもちろん一般的な野菜も、バンクーバーでは手に入りづらいことが多いので、「こんな農園がバンクーバーにもあるといいな~」と思いましたよ。(日本の野菜を販売しているお店もあるのですが、ファーマーズマーケットには出ていないので・・・)

 

最後に:その他にも楽しめるお店がいっぱい!サンタモニカのダウンタウンファーマーズマーケットは野菜果物好きなら必見

いかがでしたか?その他にも、たくさんの野菜果物を見かけたので、最後にずらっとご紹介します↓

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富有柿の試食が出ていたのですが、とっても甘くて「久しぶりにこんな甘い柿を食べた!」と感動しました。

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新興梨もファーマーズマーケットに!バンクーバーでも新興梨はよく見かけます。

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こちらは野菜がずらりと並んでいたお店です。

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キャベツのカタチでテンションが上がりますね~♪

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試食も出ていたのですが、かなり辛いのもあって、口の中がヒリヒリしました。

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カボチャ各種も並んでいました。見かけるものはバンクーバーでも秋冬頃に販売されているものと同じでした。

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アーティチョークもこんなにたっぷり!

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そしてフレッシュジュースのお店で、パッションフルーツ味をいただきました。この日はそこそこ暑い日だったので、とっても生き返りました~!

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ということで、サンタモニカのダウンタウンファーマーズマーケット、皆さんも機会があればぜひ行ってみてください。(個人的には水曜日のダウンタウンファーマーズマーケットにも、いつか行ってみたいです)

サンタモニカといえば、観覧車のある桟橋「サンタモニカ・ピア」や、ショッピング好きにはマストの「サードストリート・プロムナード」などが有名ですが、各所のファーマーズマーケットも観光地からさほど離れていないところが多いので、旅行中に訪れるときもけっこう便利な立地かと思います!

珍しい野菜果物に会えて、最高に幸せな時間でした♪

Santa Monica – Downtown Farmers Markets
開催期間:毎週水曜・土曜 8am – 1pm(※最新の開催時間は公式サイトでご確認ください)

場所:Arizona Ave. and 2nd St. Santa Monica CA Santa Monica, CA 90401

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