凍結解凍覚醒法で生まれた国産ブランドバナナ7種(ともいきバナナ、雪国バナナ、NEXT716等)
2022/10/25
最近、野菜ソムリエHiroの頭の中は岡山のもんげーバナナでいっぱいなんですが、そのもんげーバナナに使われている次世代の農業技術「凍結解凍覚醒法」を使って今や全国各地で国産バナナが栽培されていると知って、さらに興味津々!
そこで今回は、もんげーバナナ以外の凍結解凍覚醒法を用いた苗で栽培されている全国各地の国産ブランドバナナを7種類まとめてみました!
SNSでご当地バナナの情報を下さった方、本当にありがとうございます~!
この記事の目次
最初に:北海道でもバナナが作れるようになるゲームチェンジャー的存在、田中節三先生が開発した「凍結解凍覚醒法」について復習
先日、岡山県産の皮ごと食べられるもんげーバナナについて知っておきたいことを記事にまとめたのですが、そこに出てきたビッグキーワードといえば、田中節三先生が開発した農業の未来を変えるかもしれないと言われる「凍結解凍覚醒法」です。
もんげーバナナを栽培しているアグリバイオベンチャー「D&Tファーム」のウェブサイトには凍結解凍覚醒法について、以下のように書かれています。
D&Tファームの作物は、「凍結解凍覚醒法」によって作地適合された次世代作物です。
我々は、氷河期を乗り越え、世代を繋いだ植物のチカラに着目。
フルーツの冷凍種子植物の種子や細胞に、独自の凍結工程・解凍工程で氷河期を体感させ、順応性を最大限に覚醒させる事に成功いたしました。
植物の栽培可能地域を塗り替える夢の技術。
それが、凍結解凍覚醒法です。
そう、種子や細胞をゆっくりゆっくりと凍らせることで遺伝子の環境情報を白紙に戻し、その土地の環境に順応できる力を身に付けさせるのが、凍結解凍覚醒法なんですね。
その後は解凍したものを育てるわけですが、耐寒性以外にも以下のメリットがあるといわれています。(参考:田中節三 倶楽部 ※2022年10月追記:ウェブサイトが消えていました)
・耐暑性が高まる
・病気の抵抗性が高まる
・発育が促進される
・フルーツの場合、糖度が高まる
・収穫量が高まる
凍結解凍覚醒法で覚醒したものは、育つ早さや収穫量が増えるという夢のような話なんです。
さらに、凍結解凍覚醒法を用いれば、熱帯果実であるバナナでも、岡山だけでなく北海道でも育てることが可能になるということで、調べてみると今では岡山以外にご当地国産バナナが各所で栽培されていることが分かりました。
それでは早速、野菜ソムリエHiroがネットで知った凍結解凍覚醒法で生まれた国産バナナブランド7種類を紹介していきましょう!
日本全国一体どこで国産バナナが作られているのか、想像しながら読んでみてください。
1.ともいきバナナ(鹿児島南九州市)
凍結解凍覚醒法を生み出した田中節三先生が代表を務める「ともいきBIO株式会社(本社は福岡県北九州市)」が2018年3月に発売したのが、鹿児島南九州市にハウスを構えて栽培されている国産バナナ「ともいきバナナ」です。
土地の環境を生かし、名水百選に選ばれている水を毎日組み上げてバナナの木に与えて大事に育てられた果実です。有機100%の肥料や堆肥、土を使用していて、無農薬栽培なので、皮も食べられます。
ともいきバナナはオンラインでも購入することができ、2020年6月13日現在の表示価格は以下の通りです。
・ともいきバナナ(5本)4,385円
・ともいきバナナ(10本)8,770円
・ともいきバナナ(15本)13,155円
・ともいきバナナ(20本)17,540円
また面白いのが、ともいきバナナは三重県伊勢市にある歴史芸能テーマパーク「伊勢忍者キングダム」の「安土城下のバナナ処」でも限定販売を始めたことが、インスタグラムで紹介されています。
どんなつながりかと思って調べてみたのですが、そもそもの大元は共生バンク株式会社で、その傘下に実は伊勢忍者キングダムを経営する「伊勢安土桃山城下街株式会社」と、ともいきバナナの生産・ブランディングを行っている「ともいきふぁーむ株式会社」があるからみたいです(?)
ともいきバナナの名前の由来もこの「共生バンク」からきているようです。
ちなみに伊勢忍者キングダムには「美食の城下街」エリアに「ばななカフェ」という名前のカフェがあり、皮ごと食べられるバナナを使ったプリンやロールケーキなどのスイーツを提供しているので、こちらも要チェックです。
2.雪国バナナ(秋田県美郷町)
秋田県中東部の仙北郡にある美郷町(みさとちょう)は、水の郷百選に選定された豊かな水と夏季の温暖な気候に恵まれた場所です。そんな土地で、いぶりがっこ(秋田の伝統的な漬物)を主に製造している株式会社秋田食産が国産バナナ「雪国バナナ」を栽培しています。
会社代表の佐藤良一さんによると、事業拡大の際に珍しい作物を育てたいと考えて、その際に国産バナナのことを知りトライしてみたそうです。1年かけて全国の南国果樹栽培を見学したりする中で田中節三先生の「凍結解凍覚醒法」を知り、耐寒性のある苗を購入し栽培をスタート。
今ではメディアに取り上げられるまでになっています。
外は豪雪でも屋内ではバナナが立派に育つ環境には驚きの一言!
雪国バナナは、岡山のもんげーバナナと同じくグロスミチェル種で、無農薬栽培なので皮ごと食べられます。
秋田にお住まいの方は直売所などで手に入るようなので、ぜひ探してみてください。雪国ばななのウェブサイトからも購入できますよ。(2020年6月13日現時点で3本セットが2,400円、5本セットが4,000円です)
3.NEXT716(宮崎県川南町)
一年中温暖な気候でバナナの栽培にも向いている宮崎県の川南(かわみなみ)町で栽培されているブランドバナナが「NEXT716」(ネクストなないちろく)です。
名前の由来は、NEXT716を栽培している先祖代々から続いているNEXTファームの番地!これからも農場を引き継いでいきたいという想いで名付けたそうです。
上のUMKテレビ宮崎の動画では、農園には850株ほどが栽培されていると伝えられていて、収穫したものは東京・大阪・福岡の高級ホテルや高級レストラン、地元ではふるさと納税品として出品しているそうです。
もんげーバナナと同じくグロスミチェル種のNEXT716は手間暇をかけて栽培された無農薬バナナなので、皮ごと食べることができますよ。
ちなみに、宮崎の太陽を浴びて育った NEXT716 を食べたい方はインターネットから購入することができます。
NEXT716の特徴はバナナの果実だけでなく、バナナを使ったカレーやミヤザキフードアワード2020審査員賞を受賞した皮ごと使ったバナナジャムなど加工品を扱っている点。
商品ページはこちらからチェックできますよ。野菜ソムリエHiroも皮ごとバナナジャムが気になっています(^-^;
また、NEXT716はなんと香港の百貨店にも進出しています。日本産のバナナが世界に広がる日も近いかもしれませんね( ◠‿◠ )
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4.スマイル イン・バナナ(愛媛県鬼北町)
みかんなど柑橘で有名なところといえば、愛媛県!そんな愛媛県南予地方の鬼北町で栽培されているのが、SMILEIN・BANANA(スマイルイン・バナナ)です。
もんげーバナナと同じく、岡山で生まれた耐寒性を持ったグロスミチェル種を愛媛で育てているのは、芝開発株式会社です。代表取締役である芝 祥二さんは「鬼北町をバナナで元気にする!」と語っていて、上の動画を観ると、年1~2回の収穫を計画しているそうです。
愛媛の温暖な気候のなかで丁寧に栽培された国産バナナ「スマイル イン・バナナ」は、公式サイトによると現在Yahoo!ショッピングのみで購入することができますよ。
また、生育状況はFacebookなどSNSで確認できるので、こちらもチェックしてみてください。
5.朝陽に輝く水平線がとても綺麗なみかんの丘のある町のバナナ(綺麗バナナ)(福島県広野町)
桃やりんごなど果物栽培が盛んな福島県。
そんな福島県の広野町で2018年9月に150株の苗を使って国産バナナの栽培がスタートしました。
公式サイトによると、震災以降休止されていた二ツ沼総合公園内フラワーセンター内の園芸ハウス(約800平方メートル)で栽培されています。
そして、2019年8月に初めて収獲されたバナナの名前は350以上の一般公募から選ばれた「朝陽に輝く水平線がとても綺麗なみかんの丘のある町のバナナ」。愛称が「綺麗」なんですね。
広野町の美しい景観の中で育ったこと、震災で失われた元気を取り戻すという意味合いがあります。(素敵・・・!)
田中節三先生が開発した凍結解凍覚醒法の苗(グロスミシェル種)を使っているのと、コンピューターでバナナの熟成を完璧に制御していて、他に紹介しているバナナと同様に皮も食べることができます。
現時点では二ツ沼総合公園での販売されていますが、今後は首都圏にも販売される予定とのことなので、引き続き動向に注目です。(株式会社広野町振興公社のインスタグラムを見ると、1本200~300円程度で販売されていて、他のブランドバナナに比べて格安です)
6.ひかりバナナ(山口県光市)
山口県光市にあるひかりバナナ農園で栽培されている国産バナナが「ひかりバナナ」です。もともとは荒れた休耕田を開拓して、ハウスを建設。そして、凍結解凍覚醒法を用いた苗を使い、一株ひとかぶ丁寧に植えるところからバナナ栽培をスタートしています。
害虫が発生しても農薬に頼らずに手作業で対応したという愛情たっぷりの国産バナナは、もちろん皮まで食べることができます。
現在は、直売所である「森林の里 岩田直売店」で販売されているのと、Rakutenの森林の里ページから購入することができます。
面白いのが、国産の青バナナも販売しているところ。加熱調理のバナナを試したい方にぴったりです。また、防腐剤不使用のひかりバナナのプリンも販売されていますよ( ◠‿◠ )
楽天だとポイントも付くので、嬉しいですよね!
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7.ヒロシマPEACEバナナ(広島県東広島市)
広島県東広島市にある農園「勝梅園」で鉄工所元社長が作り出した国産バナナが「ヒロシマPEACEバナナ」です。追熟管理システムも備えていて、追熟まで一貫して管理しています。
そんなバナナは、もんげーバナナと同じく凍結解凍覚醒法処理をした苗を使っていて、グロスミシェル種で無農薬。もちろん皮まで食べることができます。
そして「ヒロシマPEACE」は勝梅園が立ち上げたオリジナルブランドで、売り上げの一部は「原爆ドーム保存事業基金」に寄付されています。
ヒロシマPEACEバナナで面白いと個人的に感じたのは、ヒロシマPEACEバナナのドライフルーツやバナナの花を使ったヒロシマPEACEバナナのお茶を販売しているところです。
また、ヒロシマPEACEバナナ収穫オーナー制度というのを設けていて、広島でバナナの木から収穫を体験することができるのも素敵です。食育の機会にぴったりですね。
最後に:実は国産バナナは他にもあります!
合計7つの凍結解凍覚醒法で生まれた国産バナナブランドを紹介しました。
ちなみに公式サイトは見つからなかったものの、以下の国産バナナも凍結解凍覚醒法で生まれた国産バナナであることが確認できました。
関連リンク:寒さに強い「乙女ばなな」収穫 宇佐市、1本600円程度で販売へ【大分県】(mnsニュース)
■ 北限のバナナ(北海道釧路市)
関連リンク:釧路バナナは1本1000円、超高級路線で始動へ(日本経済新聞)
ということで、今後も凍結解凍覚醒法を用いた苗を使って、色んなご当地バナナが誕生しそうですね。
今回紹介した以外にも国産バナナはたくさんあるので、ぜひ皆さんも出身地にないか一度調探してみてください( ◠‿◠ )
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